「火事なんてめったに起きないし、Airbnbの保証があるから大丈夫ですよね?」
「そもそも民泊で入れる火災保険ってあるの?」
こんな疑問に、都内で民泊22軒、シェアハウス4軒を経営する副業OL鳩子がお答えします!
結論、Airbnbの保証だけでは、火事への備えとしては穴があります。
でも大丈夫。民泊専用の保険なら、年2万〜4万円台から備えられます。
この記事で分かること
- 自宅用の火災保険が民泊に使えない理由
- AirbnbやBooking.comの無料保証で守られる範囲・守られない範囲
- 民泊専用保険5つの比較【2026年版】と選び方
鳩子:難しそうに見えますが、主な選択肢は5つ+店舗系の保険だけ。順番に見ていけば大丈夫ですよ!
民泊に「自宅用の火災保険」は使えません
普通の火災保険は「住宅として住む」前提の契約なので、民泊に使うと補償の対象外になるおそれがあります。
家を民泊として貸すと、保険の世界では「住宅」ではなく「事業用」の扱いに変わります。
保険会社に伝えないまま運営して火事が起きると、保険金が支払われない可能性があるんです。
賃貸で民泊をする場合も同じです。
入居者向けの家財保険は、第三者を泊める使い方を想定していません。
さらに知っておきたいのが「もらい火」のルールです。
日本には失火責任法という法律があり、隣の家から燃え移っても、火元に重大な過失がなければ賠償を請求できません。
つまり、自分の建物と家財は、自分の保険で守るしかないということです。
■ポイント:民泊の届出をしたら、まず今の火災保険の契約内容を確認。民泊利用に対応した保険に切り替えるか、民泊専用保険を足すのが基本です。
AirbnbやBooking.comの無料保証はどこまで守ってくれる?
「ゲストが原因の損害」には強い。でも、それ以外の火事はカバーされません。
Airbnbには全予約に無料で付く保証(エアカバー)があり、日本国内の宿泊には「日本ホスト保険」として1事故あたり最大1億円の補償が用意されています。
実際わたしも、ゲストのお子さんがベッドを壊してしまったとき、Airbnb経由で代金を回収してもらえました。
ゲストが原因のトラブルには、本当に頼りになる仕組みです。
Booking.comにも「パートナー賠償責任保険」という無料の仕組みがあります。
ただしこちらは、ゲストのケガなど賠償責任だけが対象です。
| 出来事 | 無料保証の対象になる? |
|---|---|
| ゲストが備品を壊した | ○ |
| ゲストが施設内でケガをした | ○ |
| 漏電・放火・もらい火など、ゲストと関係ない火事 | × |
| 隣の建物への延焼 | × |
| 他サイト経由・直接予約のゲストの事故 | × |
鳩子:Airbnb専業でも油断は禁物。火事だけは「ゲストが原因」とは限らないんです。
火災リスクは「3つの向き」で考えると分かりやすい
民泊の賠償は、誰から誰への補償かで3パターンに分かれます。
| 補償の向き | 例 |
|---|---|
| ①ホスト→オーナー | 借りている建物を火事で傷つけてしまった |
| ②ホスト→ゲスト・第三者 | 設備の不備でゲストがケガをした |
| ③ゲスト→ホスト・第三者 | ゲストの不注意で火事や破損が起きた |
保険商品によって、この3つのうちどこまで入っているかが違います。
パンフレットを見るときは、金額より先に「向き」がそろっているかを確認しましょう。
民泊専用保険おすすめ5選【2026年版】
民泊向けの保険は、「協会・組合の会員向け補償」と「保険会社の民泊専用商品」の2タイプです。
| 名称 | 年会費の目安 | 免責 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 民泊民宿協会 | 24,900円〜(床面積で変動) | 5万円 | 三井住友海上が引受。24時間の駆けつけサービス付き |
| 日本民泊協会(JAPA) | 32,000円(広さ問わず) | なし | 三井住友海上が引受。保険料込みの年会費で、小さい損害でも補償されやすい |
| jasmin(全国民泊同業組合連合会) | 24,000円〜(広さ・所有/賃貸で変動) | 原則なし | 補償は最大1億円。飲酒が原因の事故は対象外 |
| BrightReach 民泊運営安心サポートパック | 45,000円〜(税別・賃貸物件向け) | 商品による | 三井住友海上が引受。借家人賠償(借りている部屋への賠償)まで入っている |
| ビバシティ 民泊保険サービス | 要問い合わせ | 要確認 | 東京海上日動から委託。旅館賠償責任+宿泊者賠償のセットで、24時間対応の多言語コールセンター付き |
※金額は2026年8月時点の目安です。床面積や物件の条件で変わるので、申し込み前に必ず各公式サイトで最新情報を確認してください。
※商品はどんどん更新されているので、「これ一択!」という保険はありません。新法(住宅宿泊事業法)か旅館業法かでも入れる保険が変わります。
民泊専用にこだわらない手もあります(店舗系の保険)
実はわたし自身は、火災保険+家財がセットになった店舗系の保険に入ることも多いです。
民泊専用の保険は手厚いぶん、えてして割高になりがちなんです。
店舗や事業者向けの保険でも、組み合わせ次第で民泊のリスクをカバーできます。
- 三井住友海上「ビジネスキーパー」:建物・家財+休業補償を選んで組める。借家人賠償の特約あり
- 東京海上日動「超ビジネス保険」:財産・賠償・休業を1つの契約にまとめられる
- あいおいニッセイ同和「タフビズ事業活動総合保険」:物損害+休業損害
ただし店舗系は民泊専用ではありません。
「民泊の用途で入れるか」を代理店に必ず確認してください。
民泊保険の選び方3STEP
STEP1:物件の条件を整理する
床面積・賃貸か所有か・新法か旅館業か。
年会費はほぼ床面積で決まるので、ここが決まると比較が一気に楽になります。
STEP2:免責の有無を確認する
免責5万円の場合、5万円以下の損害は自己負担です。
民泊は少額の破損が起きやすいので、迷ったら免責なしが安心です。
STEP3:補償の「向き」と延焼をチェックする
3つの向きが全部入っているかを確認します。
木造の密集地なら、隣への延焼までカバーされる商品が候補になります。
鳩子:迷ったら「免責なし+3つの向き全部入り」を基準にすると選びやすいですよ。
まとめ:エアカバーは頼れる。でも火事は別で備えよう!
- 自宅用・入居者用の火災保険は、民泊利用だと対象外になるおそれ
- AirbnbやBooking.comの無料保証は「ゲストが原因」の損害が対象
- もらい火は相手に請求できないので、自分の保険で備えるしかない
- 民泊専用保険は年2万〜4万円台から。免責と「向き」で選ぶ
- 民泊専用は割高になりがちなので、店舗系+家財も選択肢。民泊用途OKかだけ必ず確認
「これ一択」の正解はないので、物件の条件にあわせて選びましょう。
年間数万円で、火事ひとつで退場するリスクを小さくできると考えたら、決して高くない出費です。
鳩子:保険は「入って忘れる」が正解。備えだけ整えて、あとは楽しく運営しましょう!
(書籍紹介:『民泊1年生の教科書』バナーをここに挿入)
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