この記事では、空きスペースを活用可能なビジネスはあるのか、詳しいやり方や注意点を解説しています。
使っていない空きスペースがあるけど管理費や税金などのコストだけがかさんでおり、有効活用する方法はないかな〜とお悩みを抱えている人もいらっしゃると思います。
空きスペースを活用し収益化できれば、コスト以上のリターンを得られる可能性も十分にあります。
ただ、空きスペースをビジネスで活用する際の注意点や詳しいやり方を知らないと、次のようなトラブルが起きるかも。
- 予想外の出費が発生して負担が大きい
- 聞いていたよりも手間がかかる
そこでこの記事では、空きスペースを有効活用し、収益を発生させるうえでの注意点や手順を説明していきます!

副業で民泊14軒、シェアハウス4軒を運営する鳩子が解説!
では、早速見ていきましょう!
空きスペースが活用できるビジネス


使用していない空きスペースを持っていながら、放置しているだけなのはもったいないです!
ただ、いざ空きスペースを活用しようにも何に使えるのか、どういう使い道があるのか悩むはずです。
そこで、空きスペースを有効活用して行えるビジネスをいくつか紹介していきます!
維持費や税金がかかるだけで、有効活用できていない!という人は、きっとこの中に自分に合った空きスペースの活用方法があるはずです。



それぞれの特徴を見ていきましょう。
民泊


訪日外国人観光客の増加で、年々問題になっている宿泊施設不足。
特に、東京オリンピックや新型コロナウイルスの水際対策緩和に伴い、国内外の宿泊需要は急激に上昇しています。
そこで注目されているのが、空きスペースを宿泊施設として有効活用した民泊です。
- ゲスト(旅行者)は快適な宿泊施設を確保できる
- ホスト(運営者)は宿泊料を受け取れる
- 宿泊施設不足の改善効果も見込める
上記のように、民泊は多方面にメリットがあるビジネスと言えます。



日本の暮らしに興味がある観光客が、あえて民泊を選ぶなど一定の需要がありますよ◎
民泊を今すぐ始めたい方は、こちらの記事も読んでみてくださいね。


シェアスペース
空きスペースの貸し出し先を1つに決めるのではなく、複数の企業に貸し出すシェアスペースという方法もあります。
調理や理容など、専門的な技術を持っているものの、自分の店を経営できる自信がない。
このような方をターゲットに、月単位で空きスペースを貸し出すビジネスです。
飲食店や美容院など、シェアスペースを希望する業種は多岐にわたるため、設備を整えるまでは少し大変かもしれません。
しかし、時間や曜日を調整すれば複数の店に貸し出しでき、最大効率で空きスペースを活用できます。



「A飲食店が定休日の日や時間帯は、B飲食店を」というように工夫をすれば、使わない時間をなくせます!
レンタルオフィス


近年、活用する企業が増えているのがレンタルオフィスです。
- 事業を始めたばかりでオフィスにかかるコストを抑えたい
- 働き方改革のためオフィス外の勤務も認めたい
- 住所利用や法人登記が可能なレンタルオフィスを事務所の代わりに使いたい
以上の理由などから、レンタルオフィスは浸透しつつあります。
ただ、レンタルオフィスにもデメリットがあります。
代表的なデメリットは、デスクや椅子、家具、電気、水道、通信環境など、はじめに用意しなければならないもの(初期投資)が意外と多いということ。
自社オフィスの代わりに使う人が多いため、備品は一通り揃っていることが大前提です。
一方で、レンタルオフィスのメリットは、料金プランを自在に用意できるということ。
- デスクや家具などを一部有料
- オプションを用意する
上記のような料金プランを複数用意でき、柔軟に対応可能なのはレンタルオフィスのメリットと言えます。



また、レンタルオフィスの場合は、特に好立地な物件であることが求められます。
駅近物件を探しましょう!
コワーキングスペース


主に、フリーランスの方を中心に利用者が多いのがコワーキングスペース。
一見、レンタルオフィスと混同しがちですが、簡単に違いを説明すると以下のようになります。
- コワーキングオフィス…作業場を複数人でシェア。オープンスペース。
- レンタルオフィス…個人単位~企業単位まである。個室形態。
コワーキングオフィスの方が、個人で仕事を行うフリーランス向けというイメージが強い傾向にあります。



個人家主だけでなく、大手企業がコワーキングスペースを提供する事例も増えてきていますね。
レンタルオフィス同様、デスクや通信環境などの設備を整える必要はあります。
ただ、個室の必要はないため、間取りに左右されない点は強みです。
貸し会議室


実は需要が高いのが、貸し会議室です。
コロナ禍以降、テレワークの風潮が強まり、オフィスを縮小化する企業が増えています。
「事務作業を行うオフィスは最低限残しておき、会議室はなくしてしまう」という企業も増えています。



「広い会議室があるが有効に使えていない」という企業は会議室を手放しています。
そこで、レンタル可能な外部の会議室の需要が高まっているのです。
会議室では、レンタルオフィス・コワーキングスペースの設備に加え、プロジェクターやホワイトボードなどの備品も求められます。
教室
学習塾やピアノ教室、そろばん塾、習字教室など、習い事の教室として空きスペースを使うこともできます。
物件の条件次第では、次のような悩みもあるはず。
- 立地に難があり、旅行者や事業者を集めるのに向いてない
- 宿泊や会議を行えるほど広い物件ではない
宿泊施設やオフィスとして活用する場合は、駅からのアクセスが重要になります。
ただ、学習塾や教室の場合は地域の子どもたちを対象としているため、学校や住宅街の物件であれば、十分な集客を見込むことも可能に◎



子ども教育で地域貢献にもつながり、「やりがい」を感じることができますよ!
荷物預かりサービス


荷物預かりサービスと聞くと、トランクルームをイメージするかもしれません。
ただ、最近では、マンションの1室を物置として提供している事例も増えているのです。



マンションの住民だけでなく、コインロッカーを探す旅行者からも好評です!
また、貸し出す側にも次のようなメリットもあります。
- 初期費用を抑えて始めることができる
- 他の空きスペース活用ビジネスと兼ねることもできる
- うまくいけば口コミで広がりやすい
近隣住民とのトラブルにもなりにくい荷物預かりサービスを、空きスペース活用方法の候補にするのもオススメです。
空きスペース活用の詳しいやり方や注意点を紹介!


ここまで、空きスペースを有効活用できるビジネスの例を見てきました。
この空きスペースの活用がうまくいけば、平均的に月10~20万円を稼ぐことは可能です。



地域の需要や集客方法がハマれば、月収100万円以上稼ぐ人も存在します。
うまくいけば、維持費や税金などのコストよりもはるかに多くの利益を得られる空きスペースビジネスですが、中には注意点も。
注意点を知らずに空きスペースビジネスを開始してしまうと、こんな予想外のトラブルに巻き込まれるかもしれません。
- むしろ出費が増えている
- 利用者からのクレームが多い
- スムーズに開業できない
そうならないためにも、空きスペース活用のやり方と注意点について詳しく解説していきます!
※「レンタルスペース」は、シェアスペース、レンタルオフィス、コワーキングスペース、貸し会議室、教室などを指します。
宿泊施設のやり方と注意点
まずは、宿泊施設のやり方を解説していきます。
- 転貸可能な物件を見つける
- 事前相談・消防設備工事
- 保健所への届出
- インテリア・備品をそろえる
- お部屋の撮影
- 民泊予約サイトに掲載
この順番で進めれば、特別な試験・資格を取らずとも簡単に民泊を始めることができます!



揃える備品や届け出の注意点などをより詳しく解説した、次の記事も参考にしてください。


一方で、宿泊施設を始める際の注意点はこちらです。
- 初期費用が50万円~150万円ほど必要になる
- 年間営業日数が180日と決められている
- 近隣住民への周知や対応が必須
- 宿泊需要がある地域や時期を選ぶ必要がある
民泊などの宿泊施設では、家具や家電を一通りそろえる必要があります。
そのため、「思っていたよりも初期費用が高くなった」という声は少なくありません。
また、マンションの一室で民泊を行う場合は、近隣住民からの理解を得ておくなど、騒音トラブルへの対策が必須です。


レンタルスペースのやり方と注意点
次に、レンタルスペース(宿泊施設以外)のやり方を解説していきます。
- 利用目的や形態を決める
- 開業手続きを行う
- 物件を選定、契約する
- 内装工事を行う
- 必要な設備や備品をそろえる
まずは、自分がどのような用途で貸し出すのかを決めるところから始まります。
レンタルスペースには、記事の前半でも紹介した次のような業態があります。
- シェアスペース
- レンタルオフィス
- コワーキングスペース
- 貸し会議室
- 教室
自分のイメージに合ったもの、地域のニーズに応えられるものを考え、業態を決めましょう。
方向性が決まれば、開業手続きを行うために書類を作成し、税務署に提出します。
無事に開業手続きが完了すれば、内装を整えたり、必要な備品や設備をそろえたりします。



必要な設備は選んだ業態によって様々です。
利用者の居心地が良くなる空間を目指しましょう!
一方で、レンタルスペースを始める際の注意点はこちらです。
- どんな種類のシェアスペースにするのかが重要
- 必要な設備をそろえる必要がある
- ニーズを読み違えると失敗しやすい
- 先に物件を保有していると、用途が限られている可能性がある
レンタルスペースは様々な形態で部屋を貸し出せる反面、需要がないものを選んでしまうと集客で苦労することに。
また、飲食店や美容院などの専門的な業態では特殊な設備が求められます。
どんな設備が必要なのかリサーチする手間も必要です。
荷物預かりサービスのやり方と注意点
最後に、荷物預かりサービスのやり方と注意点を見ていきます。
- 物件を契約する
- 荷物を収納できるスペースを確保する
- 集客を行う
荷物預かりサービスは単体のビジネスだけでなく、他の事業との組み合わせが可能なビジネス。
始め方は、物件と収納場所の確保を行えば、あとは集客するだけです。
他の事業と掛け合わせる場合、お互いのビジネスの集客になるという相乗効果も!



手軽に始められるビジネスですね!
一方で、民泊を始める際の注意点はこちらです。
- 危険物・貴重品の預かりは避けるなどトラブル対策が必須
- 常駐スタッフが必要
- 需要がない場合もある
預かる荷物のほとんどは中が見えないものになります。
そのため、紛失の責任が取れない貴重品や、危険物の預かりはできないことをきちんと伝えなければいけません。
また、一時預かりの場合は受け渡しを行うスタッフが常に滞在している必要があります。
他にも、コインロッカー不足が起きていない地域では、一時預かりでは需要がありません。
その場合は、地域住民の荷物を預かるトランクルームを想定して運営すると良いでしょう。
空きスペースをビジネス活用して収益を得よう!


この記事では、空きスペースを活用可能なビジネスはあるのか、詳しいやり方や注意点を解説してきました。
最後にもう一度、おさらいしておきましょう。
- 空きスペースのビジネスへの活用方法は民泊、オフィス、教室など多岐に渡る
- それぞれのビジネスに合った広さや立地条件がある
- 空きスペースビジネスのやり方は、どんな業態にするのかを決めてから設備を整え、集客を行う
- 空きスペースビジネスの注意点は、初期費用が必要になることや、ニーズを読み集客することの難しさにある
一見、難しそうに見える空きスペースビジネスですが、活用できれば大きな収入源になります!



空きスペースは持つだけじゃなく、資産としても活用しましょう!