この記事では、民泊の始め方を、必要な手続きや費用も合わせて解説しています。
副業としても最近話題の民泊。
「外国人観光客も増えているし、民泊を始めて収入を得たい!」と考えている人もいるはずです。
ただ、このように悩んでいる人はいませんか?
- 民泊の始め方が分からない
- 民泊を始めるのに必要な手続きは何?
- 民泊運営にかかる費用はどれくらい?
話題になっているとはいえ、身近な人が民泊を運営しているというケースは多くないですよね。
そこでこの記事では、2024年の民泊の始め方を必要な手続きや費用も合わせて解説していきます!

副業で民泊14軒、シェアハウス4軒を運営する鳩子が解説!
民泊初心者がつまずくポイントが知りたい!民泊で稼げる方法をもっと詳しく知りたい!という人もいますよね。
そんな人はぜひ、こちらの書籍も参考にしてください!
民泊運営で多くの人が悩むことを、未経験の人でもわかりやすく解説しています。
この本1冊あれば民泊の始め方が1からわかります!



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民泊の始め方を6ステップで解説!


では、さっそく民泊の始め方を解説していきます!
民泊は大きく6つのステップに沿って準備を進めます。
この流れに沿って準備をすれば、会社に勤めながらでも民泊運営は可能です。



私も会社員をしながら民泊を始めました。
それぞれ何をするのかを詳しく見ていきましょう。
①転貸可能な物件を見つける
民泊はどの物件でも始められる、というわけではなく必ず大家さんからの許可が必要です。
大家さんから「この物件は又貸ししてもいいよ」と許可を貰えて初めて、民泊物件として運営できるように。



又貸しの許可を貰えた物件を「転貸可能物件」と言います。
転貸許可がない物件を民泊施設として営業してしまうと「最大6ヶ月の懲役、もしくは100万円以下の罰金」などの罪に問われる可能性も。
民泊物件を探すときときは、次の3つの方法をとるのが一般的です。
- 民泊物件だけの賃貸物件ポータルサイトから探す
- 転貸可能物件をメインに紹介しているため、大家さんとの交渉の手間が省ける
- 手数料や賃料が一般住宅よりも高め
- 一般住宅向け賃貸住宅のポータルサイトから探す
- 引っ越しなど一般的な家探しサイトで、物件数が多い
- 転貸不可の物件も多く、交渉が必要になりやすい
- 自治体の「住宅宿泊事業届出一覧」から探す
- 民泊運営を許可している集合住宅が一目でわかる
- 物件紹介ではないため空室状況の調査は必須
物件探しのより詳しい内容は、こちらの記事で解説しています。


②事前相談・消防設備工
物件が見つかってもすぐに契約するのはNG。
本当にその物件で民泊運営が可能かどうかを、事前に保健所に相談に行きます。
また、保健所への相談に合わせて消防署へも行き、消防設備の確認もしてもらいましょう。
確認の流れはこんな感じです。


最終的な目的は、民泊運営の許可を得て、届出番号を貰うこと。
ただ、申請書類や必要な設備に不備があると、保健所や消防署に何度も出向かないといけないことに。
物件契約前に必要な書類をそろえて、事前に相談に行くことで、その後の手続きがかなりスムーズになりますよ!



保健所の事前相談では「マイソク」を持っていきましょう!
住所や用途地域、物件の概要、間取り図、契約情報などがまとめられたチラシのこと。
また、宿泊施設を運営する場合、消防設備の設置が義務付けられています。
必要な消防設備はケースバイケースで、物件によって異なります。


消防署での事前相談では、物件に必要な消防設備について相談できます。
物件次第では、必要な消防設備のハードルが高く、設置費用が予算を上回ることも。
そのときは、きっぱり諦めて他の物件を探すのも大切です。
消防設備についてはこちらの記事でも詳しく解説しているので、参考にしてください。


③保健所への届出
事前相談で問題がなければ物件を契約し、保健所へ届出に行きます。
保健所への届出で必要な書類は法人・個人で異なります。
法人


個人


必要書類の中でも、「(8・9)転貸承諾書」「(10)区分所有(マンション)の場合、規約の写し」は、トラブルに発展しやすい書類のため要注意。



早い段階で確保し、保健所で確認してもらいましょう。
個人にしても、法人にしても、10以上の書類が必要なことが分かりますよね。
「そんなにたくさんの書類を準備する自信がない」という人は、こちらの記事も参考にしてください。


ここまで終われば、民泊の予約サイトAirbnbへの物件登録が可能になります。
Airbnbは世界最大級の民泊予約サイトです。
ゲストが部屋を探しやすいのはもちろん、手数料が安いなど私たちホストにもメリットがたくさんあります!
詳しくはこちらの記事を参照してください。


④インテリア・備品をそろえる
ここからは「売れるお部屋」を作る段階に進みます。
「売れるお部屋」を作るために大切なのは、「ゲスト(宿泊者)の客層をイメージし、そのゲスト好みの部屋を作り上げる」ことです。
私が最初に立ち上げた物件を例に挙げます。
当時イメージしていた客層は「海外からの長期滞在の旅行者」でした。
そして、長期滞在で日本に来る外国人は「日本で生活しているかのように泊まれる部屋」を求めていると考え、それに沿う部屋を作り上げました。



ここでホテルとの差別化を図りました。
すると、Airbnbに物件情報を載せるとすぐに海外からの予約が入り、自分でも驚くほど好調なスタートを切れたのです!
「どんな部屋にすればいいのかピンとこない」という人は、次のことは最低限意識しましょう。
- 広くて明るい清潔感がある部屋にする
- 必要なアメニティや調理器具は揃える
- 家具・家電は複雑な機能がついていないものにする
また、2024年6月には無印良品とAirbnbがコラボし、ホスティングの準備が簡単になるスターターキットが発売されました!
民泊施設に必要なグッズを買いそろえるのが大変という人はひとまとめのセットで準備を進めるのもオススメです。
無印良品とAirbnbのコラボ商品の詳細は、こちらの記事で詳しく紹介しています。


⑤お部屋の撮影
部屋の準備ができれば、予約サイトに掲載する写真を撮影します。
実は、この写真撮影こそ最も予約率に影響するものになります!
ゲストが部屋を選ぶときは、立地で絞り、部屋の写真を見て決定することが多いです。



同じ地域の別の部屋と比較するときも、写真から伝わる部屋の雰囲気で判断します。
予算に余裕があればプロのカメラマンに依頼するのがオススメです。
写真を撮るときは次の点に注意しましょう。
- 明るく、広く見えるように撮ってもらう
- 部屋以外にも、アメニティや設備もわかるように撮ってもらう
- 日中だけでなく夜の写真も撮影する
特に、観光から帰宅~就寝の間の部屋で過ごすイメージが湧きやすいように、夜の時間帯の写真は用意しましょう。
⑥民泊予約のサイトに掲載
ここまでの準備がすべて完了すれば、いよいよAirbnbに登録します!
詳しい登録方法はこちらの記事で解説しています。


自分がイメージしたゲスト像の宿泊意欲を掻き立てるような案内文、写真を掲載するのがコツです。
サイトに掲載されれば、もうスタートできます!
予約が入るのを待つばかりです。
予約が入ってからやることはもっとシンプル!
- 予約を受ける
- チェックイン・チェックアウト
- 掃除をする



民泊はこの3つのステップを順番に回すだけ!
民泊の開始に必要な手続きや費用を紹介!


ここまで、民泊の運営開始までの大まかな流れを見てきました。
次に、民泊運営開始までの流れでも質問が多い「必要な手続き」と「初期費用」に絞って、解説します。
より詳しい内容や、細かいけど悩みやすい疑問点など、この記事では解説しきれないことはこちらの書籍を参考にしてくださいね!
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民泊開始に必要な手続きまとめ!
まずは民泊開始に必要な手続きから。
- どういう順番で手続きを進めたらいいのかな
- 申請が通るためには何をそろえたらいいの?
- 必要書類が難しくて理解できなかったらどうしよう
多くの人はこのように悩んでいるはず。
ただ、実は民泊運営の申請は慣れれば簡単です。
事前相談・消防設備工でも解説しましたが、改めて手順をまとめます。


- 保健所への事前相談
- 消防署への事前相談
- 書類を準備して保健所に届出
- 必要な消防設備の設置
- 民泊OKの通知
手順は決まっていますし、万が一わからないことがあっても保健所や消防署の職員さんに聞けば教えてもらえます!
ここでのコツは「相談に行く前に必ず予約を取る」こと。
事前に予約することで、必要な書類をリスト化してもらえたり、対応がスムーズだったりします。



逆に、予約なしだと対応してもらうまでにかなりの待ち時間になることもあります。
また、「どうしても時間がない」「書類が難しくてさっぱりわからない」という人は行政書士さんに相談する方法もあります。
その分、費用がかかってきますが、予算に余裕がある人は選択肢の一つとして持っておきましょう。
最後に、民泊の開始に必要な書類と手続きする場所を表にしてみました。
必要な書類等 | 手続きの場所 |
賃貸借契約書などの契約書類 | 大家さん |
マイソク(物件の図面) | 保健所(事前相談時) |
マイソク(物件の図面) | 消防署(事前相談時) |
事前相談記録書 | 消防署(消防設備設置後) |
(※) | 保健所(届出時) |
住所や用途地域をはじめ、物件の概要や間取り図、契約情報などが1枚にまとめられたチラシのこと
基本的には紹介した書類があれば問題ありません。
ただ、契約する大家さん、不動産会社さん、物件がある自治体によっては他の書類の提出を求められることがあります。
ホームページや契約書に目を通し、わからなければ直接問い合わせるようにしましょう!
民泊開始にかかる費用はどれくらい?
民泊運営は、部屋の賃貸契約の費用+家具・家電・消耗品、その他(消防設備費など)を合わせて、おおよそ100万円から始めることが可能です。
初期費用を安く抑えるコツは、リサイクルやジモティーなどの情報サイト、量販店や100円均一などを駆使して必要なものをそろえていくこと。
これで上手にやりくりできれば、家具・家電が20万円~30万円でそろうはずです。


ここまでの費用をまとめると次のようになります。
部屋の賃貸借契約費用 | 40万円~60万円 |
家具・家電 | 20万円~30万円 |
消耗品 | 3万円~5万円 |
その他(消防設備費) | 5万円~20万円 |
合計(相場) | 70万円~120万円 |
相場はピンキリなので、参考程度に見てください。
まずは最低限のスペック、最低限の支出で始めることを意識しましょう。



民泊をやりながら徐々に家具やインテリアのバージョンアップを進めていけばOK!
民泊の始め方はとても簡単!


この記事では、民泊の始め方を、必要な手続きや費用も合わせて解説してきました。
最後にもう一度、おさらいしておきましょう。
- 民泊の始めたは次の6ステップ
- 民泊開始に必要な手続きは主に保健所と消防署への相談と、保健所への届出
- 民泊開始に必要な費用は、うまく抑えれば100万円ほどになる
民泊を始めるには複雑な手続きや、莫大な初期費用が必要なイメージがあるかもしれません。
もちろん、はじめは「この書類の意味が分からない!」「100万円なんて到底準備できない!」と感じるかもしれません。
ただ、手続きは委託することができますし、初期費用も安く済ませる方法はたくさんあります。



動き出してみると、案外シンプルなことに気が付くはずです!
ここで紹介した6ステップを参考に、まずは動き出すことが大切です。
民泊の始め方をもっと詳しく知りたい!という人はこちらの書籍を参考にしてください!
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記事では説明しきれなかった細かな注意点など、どこよりも詳しく民泊運営を解説しています!